石巻からエールよ届け!すべての人の新しい船出に。|funade(フナデ)

Chou Chou 3周年特別企画!

Chou Chouの運営元である株式会社インターンの代表取締役とChou Chouの店長が、東北の生産者さんの元に行ってきました。

普段取り扱っている商品への熱い想いや、現地の感想をお届けします。

第2弾は、大漁旗をリメイクしたアクセサリーが人気のfunade(フナデ)さんです。

funade(フナデ)とは?

funadeさんとはどのようなブランドなのか、商品や現地の様子をご紹介します。

世界にひとつだけのローカルクラフト

funadeさんは、目を惹く色鮮やかなブレスレットやピアス、イヤリングといったアクセサリーをメインに扱っています。実はこれ、すべて使用されていた大漁旗をリメイクしたもの。

大漁旗の鮮やかな配色を活かし、一つひとつ手作りであるため、似たようなデザインであってもどれひとつとして同じものはありません。

Chou Chouではアクセサリーを中心に厳選したアイテムのみを取り扱っていますが、funadeさんのネットショップページでは大漁旗の柄を大胆に活かしたアートボードや、オシャレなパッチワーク柄に整えたPCケースも販売されています。

遊び心あふれるスタジオ

funadeのアイテムがつくられている宮城県石巻市の拠点は、外観も内装も遊び心たっぷり。外観はまるで秘密基地のような手作り感で、ぬくもりが伝わってきます。

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中には商品が壁や机に所狭しと並べられ、にぎやかな印象でした。棚には生まれ変わるのを待っているたくさんの大漁旗もあります。ひとつの机を囲んで手作業するスタッフさんたちの姿に、アットホームな雰囲気が感じられました。

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代表にインタビュー!funadeに込められた想いとは?

funadeを立ち上げた田中さんに、立ち上げのきっかけやこれからの10年についてお話を伺いました。

※取材のため、マスクを外して対応いただいています。

ー今年で10年目になるそうですが、立ち上げのきっかけを教えてください。

(田中さんは)東京出身で、震災があったときは京都にいたんです。だから地震があったことはテレビで知ったけど、あんまり実感がわかなかったんですね。でも東京も揺れたということで日本全体が揺れたような感覚になって、そのうち居てもたってもいられなくなったんです。友人がボランティアで行くと言っていたのでついていったら、行った先が石巻でした。避難所から仮設住宅への移動や、店舗再生を手伝ったりしていましたね。
様々な活動を続けていくうちに、そのうち全員が自立する日はくる、働くことは精神的に大事だよな、と。個人として何をやっていこうかと考え始めたんです。自分にできるのは洋服づくりなので、それで何かできないかと考えたときに、重要なのは素材をどうするかでした。そこでボランティア仲間と素材を探しているうちに、倒壊した建物の中に大漁旗があるのを見つけたんです。
たまたま近くを通りかかった人が事情を知っていて、聞くと20年前に廃船になった船の配送センターだったと。で、その方が船主さんの連絡先を知っていて、連絡してみたら連絡がついて。
ミラクルですよね。大漁旗を使わせて欲しいと話したら、自分たちのボランティア活動を見ていてくれたらしくて、ぜひ使ってくださいと言ってくださったんです。その時は大漁旗を段ボールに5箱くらいもらったんですけど、宝物を手にしたような気持ちでしたね。

大漁旗は、新しい船を初めて海に送り出すときの進水式でつかわれる、船出を祝うお祝い旗、ご祝儀のようなものです。遠目に見てもわかるような大胆な柄と華やかな色使いは、funadeのアイテムをより個性的なものに見せてくれています。

ー思い入れのあるアイテムはありますか?

最初につくったブレスレットですかね。いろいろな人に届いてほしかったので、みんなが使えるものをつくろうと思ったんです。普通は素材が限られているということはないですけど、funadeは大漁旗という縛りの中でどう活かしていくかというのは考えますね。
柄とか豊かなので、なるべく維持して長く保存できるようにしていきたいと。そう思ったときに洋服とか身につけるものはダメージが大きいので、最近はインテリアグッズとかもつくっています。ネットショップには販売しているんですけど、アートボードとか。

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ーこれからの10年で挑戦していきたいことはありますか?

もともと自分がやっていたブランドを復活させたいですね。大漁旗に限らず。
10年ってこれからのこともそうですけど、これまでの10年を振り返るきっかけでもあると思っています。当時は泥とがれきだらけで片づけられるのか、と思えるような状態でしたけど、みんなで力を合わせたらできないことってないと思いましたね。
この店をやったのもそんな流れです。大工なんてやったことない人も集まって、でもみんなでやればできないことは何もない、というのが潜在的にありました。みんなで協力する、和の精神ってすごく大切なものだと思います。あの時の一体感、みたいなものって今はあまりないですよね。
ビジョンを持ってみんなで何かをつくる、想像してできたものに対してみんなで喜ぶ、そこに向けて社会をつくっていくってことが鍵になると思います。自分がやっているのはモノづくりですけど、モノづくり自体に価値はなくて、たまたまそれを通して経験したことが残っているんですよね。カタチではなく経験したことが残っているんです。

ー田中さんにとってfunadeとは?

誰にでも節目はくると思うんですよね。それぞれのタイミングで新しい生活を始める。「funade=船出」には新しい生活を始めるという意味があります。ダメな日もあるけれどいつでも再出発できる。funadeという名前はエールの意味を込めてつけました。
自分にとってもエールになっているんですよ。始めは何もわからないなかでスタートして、”フナデ”という言葉がすべてでした。でもいつかは船出するタイミングがあるじゃないですか。だからエールになると思うんですよ。
我ながらいい名前つけたなって(笑)漢字にしなくてよかったと思っています(笑)

田中さん、ありがとうございました!

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まとめ

funadeさんの想いの詰まった唯一無二のアクセサリーは、 Chou Chouでも絶賛発売中です。オンラインショップでも販売していますよ。

新たなスタートを迎える大切な人に、石巻からのエールを届けてみませんか?

funadeさんのアイテムはこちらから

公式ショップページはこちら

取材:

代表取締役 半澤洋

Chou Chou店長 出田麻依